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2019年12月18日の記事

『小説トリッパー』文芸季評の「孤島の飛来人」評

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 『小説トリッパー』2019年冬号〔12月18日発売〕の文芸季評で、「孤島の飛来人」が取り上げられました。評者は、中村真理子さんです。
 一部を引用にてご紹介します。

 飛ぶまでがデビュー作なら、飛んだ後を描いたのが二作目。島に流れ着き、牢屋に捕らわれた「僕」は、看守の大木から聞き取りを進め、徐々に島の成り立ちを理解してゆく。大木はかつて仙台から流れ着き、牢で横穴を掘っていた。いつか誰かが逃げ出すための横穴を。
 大木によって語られる島の歴史は、硫黄島の玉砕も含めて史実で驚く。人生の意味とは何か。与えられた使命を遂行することなのか。(中略)淡々とした役人文体が今作も似合っていてまた驚く。




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