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小説などに関するお知らせブログ

『東京新聞』に掌編小説「割れた粘土板」掲載

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 『東京新聞』の「月刊掌編小説」コーナーに小説が載りました。
 題は「割れた粘土板」、約3000字の作品です。挿絵は小河奈緒子さん。
 『東京新聞』4/24夕刊(地域により4/25朝刊)に掲載。『中日新聞』4/25夕刊にも載りました。
 冒頭を引用にてご紹介します。

 わたしじゃない。
 それが、頭をよぎった言葉だった。父の書斎に忍び込み、本棚に立てかけてあった銀色のタブレット端末を手に取って、ひっくり返して画面をこちらに向けた。
 細かにひび割れた少女の顔。光沢を帯びた黒い画面に映り込んでいるのは、自身の鏡像に違いなかった。割れていたのだ。わたしは割ってない。
 電源ボタンを押すと画面が明るくなって、ひび割れた少女の顔は消えた。どうしよう。ひび割れたゴールデンレトリバーがひび割れた子猫たちにじゃれつかれている動画なんて見たくなかった。画面の右上のほうと左下のほうから真ん中に向けて、二つのクモの巣のようにひびが広がっている。
 ふたたび電源ボタンを押して画面を消すと、クモの巣に引っかかった少女が現れる。わたしだ。悔しいけれど、どうしようもない。もとのところにタブレットをそっと立てかけた。

 『東京新聞』のバックナンバーは、発行から1ヶ月まで、通販にて入手できます。

 東京新聞 バックナンバーのご案内
 https://www.tokyo-np.co.jp/koudoku/backnumber

『神戸新聞』での「随想」連載が最終回を迎えました

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 『神戸新聞』夕刊1面「随想」欄での連載が最終回を迎えました。
 2026年1月から4月まで、下記の8回分でした。夕刊のない地域では、翌日朝刊に載りました。

  • 第1回「ときどき神戸」1月9日付夕刊
  •  初めて神戸を訪れたのは、はたちの夏のこと。

  • 第2回「おかしな基準」1月26日付夕刊
  •  かつて貧乏学生であり、なおかつお菓子好きだった。

  • 第3回「さらぴんのさらぴん」2月9日付夕刊
  •  聞き慣れない言葉の新鮮な響きに、思わず僕はわくわくした。

  • 第4回「抵抗する孤島」2月25日付夕刊
  •  硫黄島のはるか北に、さらに小さな、北硫黄島という島がある。

  • 第5回「大観音が傾くとき」3月11日付夕刊
  •  この揺れが、どれほど大きな災害をもたらすことになるのか、まだわかっていなかった。

  • 第6回「双葉の遊び場」3月26日付夕刊
  •  新しく小さな社のかたわらに、堂々たる杉の老樹がそびえていた。

  • 第7回「ナップザックとリュックサック」4月9日付夕刊
  •  ならば、いままで僕がナップザックと思っていたものはなんと呼べばよいのだろう。

  • 第8回「非常時の主催試合」4月23日付夕刊
  •  仕事の後で、神戸の球場へと足を延ばす。……東北と北海道のチームが関西で対戦する巡り合わせとなっていた。

 題材は自由でしたが、連載をきっかけに、自分と神戸との接点にあらためて気づくことにもなりました。
 随想は、オンラインの神戸新聞NEXTにも掲載されています(会員記事)。

 随想|神戸新聞NEXT
 https://kobe-np.co.jp/rentoku/zuiso/

 https://searching.kobe-np.co.jp/?kw=随想+山野辺太郎

『ニューサポート 高校国語』にエッセイを寄稿

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 教育情報誌『ニューサポート 高校国語』Vol.45(2026年春号)にエッセイが載りました。〈令和9年度 新・教科書 採録筆者エッセイ〉という特集のなかの1篇です。
 題は「上野駅から乗ればよかった」。ふるさとをめぐるあれこれと、教科書採録の小説「最後のドッジボール」のことを書きました。
 一部を引用にてご紹介します。

 さまざまなふるさとで過ごしてきたなかの一場面を、少しばかり思い起こしてみたい。高円寺の入り組んだ住宅街に建っている、平屋建てのあばら家。そこから二人の子供が走り出てくる。一人は姉で、もう一人が僕だった。日曜日の午前中。小走りで道を踏み、右に曲がり、次は左に曲がって、ゆるい坂道をくだってゆく。
 坂の尽きたところの角に、黒ずんだ木造の駄菓子屋がある。木枠のガラス戸を姉が引き開け、僕も続いてなかに入る。初夏の日差しのもとから店内の日陰に潜り込むと、空気は少しひんやりとして、かすかに甘ったるい匂いをはらんでいた。戸のひらく音に反応して、ほどなく出てきた老婆は、歳を重ねるうちにいくぶん縮んで干からびてしまったような風貌で、瞳だけがみずみずしく穏やかに潤んでいた。
 姉と僕は、母から五十円ずつ小遣いをもらって、買い物に来たのだった。ヨーグルトに似たクリーム状のものを固めた菓子、さくらんぼ風味の小粒の餅、オレンジ味の球形のガム、うまい味の染みついた棒状の菓子……。野ねずみの巣穴のような店内に、十円で買える食料がわんさと蓄えられている。小さな角材のような形をした麩菓子には、一本十円と二十円の二種類があった。黒糖の塗りの厚みが違っていて、十円のほうは薄い赤茶色、二十円のほうは焦げ茶色をしていたけれど、大きさは一緒で、ブリキのフタのついたガラスの容器に詰め込まれていた。十円の駄菓子だけならば、ポケットのなかの五十円玉で、五つ買える。でも、ほんの少しのぜいたくだってできる。僕はおそるおそる、二十円の厚塗りのほうのフタに手をかけた。

 PDF版がウェブで公開されており、全文をお読みいただけます。

 ニューサポート高校「国語」vol.45(2026年 春号)
 https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/detail/120109/

「最後のドッジボール」冒頭朗読の動画をYouTubeで公開

投稿日:

 「最後のドッジボール」の教科書掲載を機に、冒頭朗読の動画をYouTube「山野辺太郎チャンネル」にて公開しました。

 「凶暴な熊になって吠えかかってくる父……。想像しただけで怖かった」

 山野辺太郎「最後のドッジボール」作者による冒頭朗読(YouTube)
 https://youtube.com/watch?v=G4_gpnWaDkA

 全文朗読の動画も準備しており、教科書の使用開始となる2027年春頃までに公開する予定です。

 下記のサイトにて、他の発表作の冒頭朗読も公開中です。

 山野辺太郎チャンネル(YouTube)
 https://youtube.com/@yamanobe_taro

「最後のドッジボール」が高校の国語教科書に掲載

投稿日:

 「最後のドッジボール」(書肆侃侃房刊『恐竜時代が終わらない』収録作)が高校の国語教科書に載ることになりました。
 2種類の教科書で、来春2027年から使用開始となります。下記のサイトで、目次などが紹介されています。一方の教科書では梶井基次郎「檸檬」と、もう一方では太宰治「葉桜と魔笛」と同じ単元に並んでいます。

 精選文学国語
 https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/text/hs/kokugo/16689/

 新編文学国語
 https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/text/hs/kokugo/16688/

『読売新聞』の「そこから 東日本大震災15年」

投稿日:

 

 『読売新聞』3月18日付朝刊文化面に掲載の記事「そこから 東日本大震災15年」にて、『大観音の傾き』が取り上げられました。
 東北ゆかりの作家の一人としてインタビューにお答えしています。ご執筆は同紙記者の武田裕芸さんです。
 山野辺の発言箇所を引用にてご紹介します。

 「育った東北が壊れてしまった傷が私にもある。津波被害や原発事故では悔しさを覚えた。何か小さなことでもしたくて小説を書くのかもしれません」

 [そこから 東日本大震災15年]<5>災後文学「東北」の作家が力作 記録残らぬ人々の感情、後世に(読売新聞)
 (ウェブ上では、サイトの会員向けコンテンツとして掲載されています)
 https://www.yomiuri.co.jp/culture/20260317-GYT8T00241/

『日経新聞』の「交遊抄」

投稿日:

 『日経新聞』2月21日付朝刊「交遊抄」に、「あの人の大きさ」と題した松永K三蔵さんの文章が掲載されていました。
 松永さんと山野辺が石神井をさまよったときのことがつづられています。

 結局、私たちは駅前の何軒かの店に断られ、インドカレー屋という少し変わった場所で飲むことになった。

 日経新聞のサイトで全文をお読みいただけます(会員記事)。

 あの人の大きさ 松永K三蔵(日本経済新聞)
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO94544100Q6A220C2BC8000/

織田作賞候補作『大観音の傾き』評

投稿日:

  

 『毎日新聞』(1/14、1/27)に掲載された織田作之助賞の記事で、『大観音の傾き』も候補作として取り上げられました。

 1月14日付夕刊に載った選考過程の記事では、古川日出男さんのコメントを交えて紹介されています。

 東日本大震災が物語の背景にあり、「語ることをためらっている人や、10年たっても語れない人たちの存在がしっかり拾い上げられている」(古川)と評価された

 1月27日付朝刊に掲載の選評では、芝井敬司さんによる次のような言及がありました。

 「大観音の傾き」は、被災者の怒りや悲しみの声が、大観音に集まる様を描く。大災害が人にもたらしたことの意味を、想像と共感をもって伝えてくれている。

 両記事はウェブにも掲載されています(会員記事)。

 織田作之助賞選考過程(毎日新聞)
 https://mainichi.jp/articles/20260114/dde/018/040/012000c

 第42回織田作之助賞 「ソロ・エコー」島口大樹さん/「百日と無限の夜」谷崎由依さん(毎日新聞)
 https://mainichi.jp/articles/20260127/ddm/010/040/016000c

『神戸新聞』の「随想」欄でエッセイを連載します

投稿日:

 『神戸新聞』夕刊1面「随想」欄でエッセイを連載することになりました。
 日替わりで登場する執筆陣の一人に選んでいただきました。題材は自由とのことで、神戸のことも、神戸以外のことも書いていきます。
 2026年1月〜4月に月2回ずつ、計8回の予定です。初回は1月9日(金)掲載。夕刊のない地域では翌日朝刊に載ります。
 写真は、次期執筆陣の予告記事が載った紙面です(12/16夕刊)。
 「随想」欄は、神戸新聞NEXTにてオンラインでもお読みいただけます(会員記事)。

 随想|神戸新聞NEXT
 https://kobe-np.co.jp/rentoku/zuiso/

【追記】
 計8回、下記の日の夕刊に掲載されます。

  • 1月9日(金)、1月26日(月)
  • 2月9日(月)、2月25日(水)
  • 3月11日(水)、3月26日(木)
  • 4月9日(木)、4月23日(木)

 オンライン版では、第1回(1/9)掲載分については無料会員でもお読みいただけます。第2回以降は有料コンテンツになるようです。

 神戸新聞の紙版のバックナンバーは、発行から4週間まで、下記のサイトでお求めいただけます。

 新聞バックナンバー(いいモノがたり)
 https://iimonogatari.kobe-np.co.jp/backnumber

『東京新聞』の「オススメ! 今年の一冊」

投稿日:

 『東京新聞』12月10日付夕刊「オススメ! 今年の一冊」(豊﨑由美さん×杉江松恋さん)にて、『大観音の傾き』が取り上げられました。
 豊﨑さんと杉江さんがそれぞれ今年のおすすめ本を10冊ずつ選んで紹介する文芸対談。12月11日と合わせて上下2回で掲載されました。
 『大観音の傾き』を紹介する豊﨑さんの発言を一部、引用にてご紹介します。

 無力さに打ちひしがれている大観音のことが、みんな好きになるはず。

 オススメ!2025年の小説 豊崎由美さんと杉江松恋さんが選んだ10冊【年末恒例・文芸対談】 (東京新聞)
 (ウェブ上では、サイトの会員向けコンテンツとして掲載されています)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/455317

『大観音の傾き』が織田作之助賞の候補になりました

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 『大観音の傾き』(中央公論新社)が第42回織田作之助賞の候補作としてノミネートされました。
 同賞は織田作之助賞実行委員会(大阪市、大阪文学振興会、関西大学、毎日新聞社)が主催し、「新鋭・気鋭の作家に贈られる」(毎日新聞12/3朝刊)とのこと。
 候補作の発表は12月2日。選考会は12月23日です。

 候補作発表について、『毎日新聞』と『河北新報』の記事がオンラインでお読みいただけます。

 第42回織田作之助賞候補作決まる 5作品、12月23日に選考(毎日新聞)
 https://www.mainichi.co.jp/event/culture/odasaku/2025/candidates.html

 仙台市出身の作家山野辺太郎さん、河北新報連載小説「大観音の傾き」で織田作之助賞の最終候補に(河北新報)
 https://kahoku.news/articles/20251202khn000042.html

『駒場文学』第100号に寄稿したエッセイのご報告

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 『駒場文学』第100号にエッセイを寄稿しました。学生時代に所属していたサークル・東京大学文学研究会が発行する雑誌で、記念号ということでOBとして執筆を依頼されました。2024年11月に発行され、駒場祭や文フリ東京で頒布されています。発行から1年ほどが経っていますが、遅ればせながらのご報告です。
 題は「道化の華の読書会」。新入生当時の思い出をつづりました。冒頭を引用にてご紹介します。

 三十年まえの黒い表紙の手帳が手元にある。東大駒場キャンパスの生協で買い、ズボンのポケットに入れて持ち歩いていたものだ。ひらいてみると、文学研究会の新歓コンパに参加したのは一九九四年四月十八日、月曜日の夜だったことがわかる。キャンパスの裏門を出て渋谷まで歩き、ちとせ会館にある居酒屋で飲み食いをしたという記憶がおぼろげながらよみがえってくる。

 このたび、当サイトの「作品倉庫」に全文を収録しました。続きはこちらからお読みください。

 道化の華の読書会(全文)
 https://yamanobe-taro.jp/works/es0008-doke/

「100歳までに読んでおきたい本」に『いつか深い穴に落ちるまで』が選ばれました

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 蔦屋書店で開催のフェア「100歳までに読んでおきたい本 コンシェルジュ文庫2025」の1冊として、『いつか深い穴に落ちるまで』(角川文庫)が選ばれました。
 おすすめの本が年代別に選書されていて、対象図書を紹介する冊子の配布もあります。
 蔦屋書店28店舗にて、10月24日(金)より。終了時期は11月24日など、店舗により異なります。

 100歳までに読んでおきたい本 コンシェルジュ文庫2025(蔦屋書店)
 https://store.tsite.jp/portal/blog/humanities/50054-1401040924.html

 選書にたずさわった書店員さんたちによる座談会も公開されています。

 22歳は「仕事」をテーマにユーモアのある作品を書かれている山野辺太郎さんのタイトルにしました。
——松本泰尭さん

 【コンシェルジュ文庫 2025】コンシェルジュ座談会 「100歳までに読んでおきたい本」とは(蔦屋書店)
 https://store.tsite.jp/portal/blog/humanities/50055-1402080924.html

「タイトル魂」に選出された『いつか深い穴に落ちるまで』と『孤島の飛来人』

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 紀伊國屋書店新宿本店の2階にて、「タイトル魂」というブックフェアが開催されています。このフェアの棚に、『いつか深い穴に落ちるまで』と『孤島の飛来人』が並んでいました。
〈タイトルに心を揺さぶられ、そしてもちろん中身の物語にも心を揺さぶられた〉作品を厳選とのこと。
 会期は9月5日から10月31日まで。フェアの冊子も配布中です。

 【2階 BOOK SALON】ブックフェア「タイトル魂」(紀伊國屋書店)
 https://store.kinokuniya.co.jp/event/1758266216/

「まなびライブラリー」に『いつか深い穴に落ちるまで』が収録されました

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 ベネッセの「電子図書館まなびライブラリー」に『いつか深い穴に落ちるまで』(角川文庫)が収録されました。
 「まなびライブラリー」は、進研ゼミ会員が利用できる、小中高校生向けの約1000冊を収録した電子図書館です。少しずつ入れ替えがあり、今回の収録は8月26日から約半年間の予定です。

 電子図書館まなびライブラリー(ベネッセ)
 https://loginauth.benesse.ne.jp/library/login

『婦人画報』で『大観音の傾き』が取り上げられました

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 『婦人画報』7月号の「画報の杜」コーナーにて、『大観音の傾き』が取り上げられました。
 見出しは〈豊﨑由美さんが素直に作品世界に没入し面白いと感じる小説〉。和田紀子さんの取材により、豊﨑さんの談話がまとめられています。
 一部を引用にてご紹介します。

 震災後小説でありながら、湿っぽくないのが山野辺太郎の美点のひとつ。読後は大観音を好きにならずにはいられない。これを読んでから仙台に行けば大観音を100倍楽しめると思います。

 『婦人画報』7月号は5月30日発売。創刊120周年記念特大号でした。
 下記サイトで記事の全文が公開されています。

 豊﨑由美さんのおすすめ本「素直に作品世界に没入し面白いと感じる小説」3選(婦人画報)
 https://www.fujingaho.jp/culture/a64910609/tomozakiyumi-250626/

『河北新報』投書欄に『大観音の傾き』読者の感想掲載

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 『河北新報』7月6日付朝刊の投書欄「声の交差点」に、『大観音の傾き』の読者のかたの感想が掲載されていました。見出しは「弱さ大切に 小説に教わる」。
 一部を引用にてご紹介します。

 昨年4〜9月の日曜日に河北新報朝刊に連載された山野辺太郎さんの小説「大観音の傾き」をようやく書籍で読むことができた。(中略)
 観音像にふさわしくない「傾き」を何とか直そうと頑張る人たちがいる一方で、主人公はありのままの姿を守ろうと奔走する。弱いからこそ支え合えること、弱さを大切にする意味を、この作品から教えられた。
 本当に心が宿っている気がして、現実の仙台大観音を見る目も変わった。

BSよしもと「第一芸人文芸部 俺の推し本。」に『いつか深い穴に落ちるまで』登場

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 BSよしもと「第一芸人文芸部 俺の推し本。」(6月8日16:30〜)にて、『いつか深い穴に落ちるまで』(角川文庫)をファビアンさんにご紹介いただきました。ほか、チャンス大城さん、滝音・さすけさん、ピストジャムさんがご出演。
 YouTubeの下記ページにて番組が公開されています。『いつか深い穴に落ちるまで』は11:15ごろ登場します。

 【打ち上げでしくじった後に読む】第一芸人文芸部~俺の推し本 【一日一生】(BSよしもと公式チャンネル)
 https://youtube.com/watch?v=G9x7RB7UICk

『北國新聞』に『大観音の傾き』の書評が載りました

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 『北國新聞』5月4日付朝刊の読書面「この1冊」コーナーに、『大観音の傾き』(中央公論新社)の書評が載りました。評者は杉山欣也さんです。
 一部を引用にてご紹介します。

 その文体は、仙台大観音という想像力の源泉を得て、東日本大震災という巨大な災厄に対する静かな復興を描き出すことに成功している。復興とは鉄筋コンクリートから成し遂げられることばかりではない。私たちがありのままの自分を受け入れ、平穏な日常の担い手として生きていく方途を探ること。それも大いなる復興であることを本書に教わった。

共同通信の文芸時評「いま、文学の場所へ」で『大観音の傾き』が取り上げられました

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 共同通信の文芸時評「いま、文学の場所へ」(2月)にて、『大観音の傾き』が取り上げられました。評者は渡邊英理さんです。
 2月下旬から3月上旬ごろ、各地方紙に掲載されたようです。掲載紙の一つ、『山陰中央新報』3月5日付朝刊より、一部を引用にてご紹介します。

 人が、ほんとうにつらい時に必要とするのは、笑いかもしれない。作中、大観音のつぶやきとおぼしき東北弁のぼやきが挟まれ、人間社会が被る災厄への自身の無力さをも語る。とぼけた語り、どこかおっとりした出来事がもたらすほほ笑みをもって、本作は震災後を生きる人々へのエールとなる。

 いま、文学の場所へ 2月 〈文・渡邊英理 絵・原倫子〉 痛み伴う言葉の葛藤 沖縄取り巻く「叫び声」(山陰中央新報)
 (ウェブ上では、サイトの会員向けコンテンツとして掲載されています)
 https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/739639

 ほか、次の新聞のサイトにも掲載されています。
 ▽沖縄タイムス(3月4日)
 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1536838
 ▽静岡新聞(2月25日)
 https://news.at-s.com/article/1661634




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