『読売新聞』3月18日付朝刊文化面に掲載の記事「そこから 東日本大震災15年」にて、『大観音の傾き』が取り上げられました。
東北ゆかりの作家の一人としてインタビューにお答えしています。ご執筆は同紙記者の武田裕芸さんです。
山野辺の発言箇所を引用にてご紹介します。
「育った東北が壊れてしまった傷が私にもある。津波被害や原発事故では悔しさを覚えた。何か小さなことでもしたくて小説を書くのかもしれません」
[そこから 東日本大震災15年]<5>災後文学「東北」の作家が力作 記録残らぬ人々の感情、後世に(読売新聞)
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『日本経済新聞』2月21日付朝刊「交遊抄」に、「あの人の大きさ」と題した松永K三蔵さんの文章が掲載されていました。
松永さんと山野辺が石神井をさまよったときのことがつづられています。
結局、私たちは駅前の何軒かの店に断られ、インドカレー屋という少し変わった場所で飲むことになった。
日経新聞のサイトで全文をお読みいただけます(会員記事)。
あの人の大きさ 松永K三蔵(日本経済新聞)
『毎日新聞』(1/14、1/27)に掲載された織田作之助賞の記事で、『大観音の傾き』も候補作として取り上げられました。
1月14日付夕刊に載った選考過程の記事では、古川日出男さんのコメントを交えて紹介されています。
東日本大震災が物語の背景にあり、「語ることをためらっている人や、10年たっても語れない人たちの存在がしっかり拾い上げられている」(古川)と評価された
1月27日付朝刊に掲載の選評では、芝井敬司さんによる次のような言及がありました。
「大観音の傾き」は、被災者の怒りや悲しみの声が、大観音に集まる様を描く。大災害が人にもたらしたことの意味を、想像と共感をもって伝えてくれている。
両記事はウェブにも掲載されています(会員記事)。
織田作之助賞選考過程(毎日新聞)
第42回織田作之助賞 「ソロ・エコー」島口大樹さん/「百日と無限の夜」谷崎由依さん(毎日新聞)
『東京新聞』12月10日付夕刊「オススメ! 今年の一冊」(豊﨑由美さん×杉江松恋さん)にて、『大観音の傾き』が取り上げられました。
豊﨑さんと杉江さんがそれぞれ今年のおすすめ本を10冊ずつ選んで紹介する文芸対談。12月11日と合わせて上下2回で掲載されました。
『大観音の傾き』を紹介する豊﨑さんの発言を一部、引用にてご紹介します。
無力さに打ちひしがれている大観音のことが、みんな好きになるはず。
オススメ!2025年の小説 豊崎由美さんと杉江松恋さんが選んだ10冊【年末恒例・文芸対談】 (東京新聞)
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『婦人画報』7月号の「画報の杜」コーナーにて、『大観音の傾き』が取り上げられました。
見出しは〈豊﨑由美さんが素直に作品世界に没入し面白いと感じる小説〉。和田紀子さんの取材により、豊﨑さんの談話がまとめられています。
一部を引用にてご紹介します。
震災後小説でありながら、湿っぽくないのが山野辺太郎の美点のひとつ。読後は大観音を好きにならずにはいられない。これを読んでから仙台に行けば大観音を100倍楽しめると思います。
『婦人画報』7月号は5月30日発売。創刊120周年記念特大号でした。
下記サイトで記事の全文が公開されています。
豊﨑由美さんのおすすめ本「素直に作品世界に没入し面白いと感じる小説」3選(婦人画報)
BSよしもと「第一芸人文芸部 俺の推し本。」(6月8日16:30〜)にて、『いつか深い穴に落ちるまで』(角川文庫)をファビアンさんにご紹介いただきました。ほか、チャンス大城さん、滝音・さすけさん、ピストジャムさんがご出演。
YouTubeの下記ページにて番組が公開されています。『いつか深い穴に落ちるまで』は11:15ごろ登場します。
【打ち上げでしくじった後に読む】第一芸人文芸部~俺の推し本 【一日一生】(BSよしもと公式チャンネル)
共同通信の文芸時評「いま、文学の場所へ」(2月)にて、『大観音の傾き』が取り上げられました。評者は渡邊英理さんです。
2月下旬から3月上旬ごろ、各地方紙に掲載されたようです。掲載紙の一つ、『山陰中央新報』3月5日付朝刊より、一部を引用にてご紹介します。
人が、ほんとうにつらい時に必要とするのは、笑いかもしれない。作中、大観音のつぶやきとおぼしき東北弁のぼやきが挟まれ、人間社会が被る災厄への自身の無力さをも語る。とぼけた語り、どこかおっとりした出来事がもたらすほほ笑みをもって、本作は震災後を生きる人々へのエールとなる。
いま、文学の場所へ 2月 〈文・渡邊英理 絵・原倫子〉 痛み伴う言葉の葛藤 沖縄取り巻く「叫び声」(山陰中央新報)
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ほか、次の新聞のサイトにも掲載されています。
▽沖縄タイムス(3月4日)
▽静岡新聞(2月25日)
『北海道新聞』2025年3月30日付朝刊の「トヨザキ社長の鮭児書店」にて、『大観音の傾き』が取り上げられました。ご執筆は豊﨑由美さんです。見出しは、〈非当事者が紡ぐ「3・11」/山野辺太郎「大観音の傾き」/慎みと覚悟 出色の震災後小説〉。
一部を引用にてご紹介します。
日本からブラジルまで穴を掘って一直線に結ぶという奇想が、一種異様な迫力と脱力をもって読者ににじり寄ってくるデビュー作で大笑いさせてくれた山野辺太郎は、この小説の最後に「大観音ミーツ牛久大仏」という大ネタを用意して泣き笑いさせてくれます。これは、 あれから14年を経て登場した非当事者による出色の震災後小説なのです。
〈トヨザキ社長の鮭児書店〉非当事者が紡ぐ「3・11」(北海道新聞)
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『毎日新聞』2月11日付朝刊文化面の「気鋭に迫る」コーナーに、インタビュー記事が掲載されました。『大観音の傾き』のことを中心にお話ししています。記事の見出しは「言葉の力で世界を広げる」。ご執筆は同紙記者の関雄輔さんです。
一部を引用にてご紹介します。
日本各地に立つ巨大仏。その目に、我々人間の営みはどう映っているのだろう。
作家の山野辺太郎さん(49)は新著『大観音の傾き』(中央公論新社)で、仙台市郊外にそびえる「仙台大観音」を主人公の一人に据えた。仙台弁でつづられる大観音の心の声と、その足もとで繰り広げられる人々の物語。地上を見下ろす大観音のまなざしが、読者の想像力を解き放つ。
(中略)
「小説は言葉を紡ぐ営みですが、言葉にできないものは絶対に残る。でも、そういうものがあると暗示するところまでは、言葉でできるのではないでしょうか」
(中略)時に窮屈な会社員としての日々。そこで芽生えた「小説の中では遠くに行きたい」という思いが、「制約された日常」と「想像力を広げるためのホラ話」を交錯させる作風へと山野辺さんを導いた。
「言葉を通して、自分の目に見える世界を少しでも広げたい」と創作への思いを語る。「それが読者にとっても、自分のいる場所の見え方が変わったり、新たな視野が開けたりするきっかけになればうれしいですね」
気鋭に迫る 言葉の力で世界を広げる 作家 山野辺太郎さん(毎日新聞)
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『週刊新潮』2月13日号(2月6日発売)の「Bookwormの読書万巻」コーナーに、『いつか深い穴に落ちるまで』(角川文庫)の書評が載りました。評者は豊﨑由美さんです。
一部を引用にてご紹介します。
読み手のぬるい常識のすべてを振り切って、物語という土壌を掘って掘って掘りまくる。そしてついに世にも奇妙な、世にも面白おかしき世界を顕現させる。呆れ返りつつも、その力業に感心させられるはずだ。
【追記】
下記ページにて全文が公開されました。
ぬるい常識を振り切ったその力技に感心させられる〈発想ぶっ飛び型小説〉!(Book Bang)
『日経新聞』1月30日付夕刊文化面「目利きが選ぶ3冊」のコーナーに、『大観音の傾き』の書評が掲載されました。評者は陣野俊史さんです。
一部を引用にてご紹介します。
最初、ユーモア小説かと思っていた。つい笑ってしまう箇所が幾つもある。だが、この小説は震災後小説である。(中略)
大観音の言葉が、読む者の心に沁みる。
『大観音の傾き』山野辺太郎著 陣野俊史氏が選ぶ一冊 「助けられなかった」震災後(日本経済新聞)
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また、代官山T-SITEのウェブでの連載「文学コンシェルジュとっておきの一冊 間室道子の本棚」にて、『大観音の傾き』が取り上げられました。執筆者は、代官山蔦屋書店の間室道子さんです。
こちらも一部を引用にてご紹介します。
作者の山野辺太郎さんは職場の新人男性を書くのがうまい。よくあるはりきりボーイや「令和男子です、仕事に未来を求めてません」じゃないのがいい。滅私ではなくひたむきで、職務遂行に疑いを持たないが言われたことを鵜呑みにもしない。この距離感がすがすがしい。そして青年主人公たちは、まじめな顔でトンデモ仕事に向きあうのである!
(中略)
山野辺作品お得意の無茶やおとぼけもあり、呆れたり吹き出したりしながら、われわれは修司と観音様に気持ちを通わせる。御身に最大のピンチが訪れた時、救うのは誰か。乞うご期待!
下記のサイトにて全文が公開されています。
【第306回】間室道子の本棚 『大観音の傾き』山野辺太郎/中央公論新社(代官山T-SITE)
『週刊新潮』1月16日号(1月8日発売)の「Bookwormの読書万巻」コーナーに、『大観音の傾き』の書評が載りました。評者は豊﨑由美さんです。
一部を引用にてご紹介します。
転勤族の親のもと日本各地を転々としてきた修司は、この街の人たちが経験した悲劇の当事者ではない。そのことの後ろめたさと慎みを体現する修司が、大勢の住民や関係者から話を聴き、じょじょに大観音に気持ちを傾けるようになる本筋に挿入されるのが、なんと大観音の心の声なのである。
(中略)これは非当事者による出色の震災小説にして、終盤の感動を呼ぶ仙台大観音ミーツ牛久大仏というバディ小説でもあるのだ。
【追記】
下記のサイトで全文が公開されました。
大きいだけで役立たず……。悟りの境地に至れない「大観音に涙する」(Book Bang)
『毎日新聞』2024年12月28日付朝刊読書面の「話題の本」コーナーで、『大観音の傾き』が取り上げられました。ご執筆は武田砂鉄さんです。
一部を引用にてご紹介します。
傾いているはずがないだろう。じっくり見る。傾いているような気もしてくる。このまま倒れてしまうのか。爆破するのはどうかとの案まで出る。そもそも、あの震災を経て、今、大観音の気持ちはいかなるものなのか。
(中略)大観音に感じる悲哀はどこから来るのだろう。読み進めるうちに大観音と一体化し始める自分に気づく。簡素に説明し難い小説だが、体の深部に潜り込んでくる。
今週の本棚・話題の本『大観音の傾き』=武田砂鉄(毎日新聞)
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【追記】
下記のサイトで全文が公開されました。
『大観音の傾き』(中央公論新社) – 著者:山野辺 太郎 – 武田 砂鉄による書評(ALL REVIEWS)
『河北新報』12月10日付朝刊の文化面に、『大観音の傾き』単行本刊行をめぐる著者インタビュー記事が掲載されました。ご執筆は同紙記者の菊地弘志さんです。
山野辺の発言箇所の一部を引用にてご紹介します。小説のモチーフとなった仙台大観音と、舞台の一つである「花咲ヶ丘」についてお話しした箇所です。
「大観音は東日本大震災の災厄を目の当たりにし、重い記憶を背負ったのと同時に、身じろぎもせず、なすすべもなく、という何もできない後ろめたさを抱えていたはず。小説として内なる声を伝えられたのであればよかった」
(中略)
「バブル期に開発されて荒れ放題となったいわゆる『限界ニュータウン』は、今の日本各地にあり得る場所の象徴ではないか。修司は今の自分を変えたい気持ちもあり、居場所を見つけたのだろう。そこに『帰る』というより『還る』という巡っていく感じで、その場所からも見える大観音の導きがあってたどり着いた気がしている」
内なる声 伝えられたら 作家・山野辺太郎さんに聞く 河北新報連載小説「大観音の傾き」単行本刊行(河北新報オンライン)
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記事では、12月21日(土)14時より仙台・河北新報社のホールで開催されるトークイベントも紹介されています。イベントの詳細とお申し込みは下記サイトにて。
お申し込みはこちらから(荒蝦夷)