『河北新報』で単行本『大観音の傾き』が取り上げられました
『河北新報』12月10日付朝刊の文化面に、『大観音の傾き』単行本刊行をめぐる著者インタビュー記事が掲載されました。ご執筆は同紙記者の菊地弘志さんです。
山野辺の発言箇所の一部を引用にてご紹介します。小説のモチーフとなった仙台大観音と、舞台の一つである「花咲ヶ丘」についてお話しした箇所です。
「大観音は東日本大震災の災厄を目の当たりにし、重い記憶を背負ったのと同時に、身じろぎもせず、なすすべもなく、という何もできない後ろめたさを抱えていたはず。小説として内なる声を伝えられたのであればよかった」
(中略)
「バブル期に開発されて荒れ放題となったいわゆる『限界ニュータウン』は、今の日本各地にあり得る場所の象徴ではないか。修司は今の自分を変えたい気持ちもあり、居場所を見つけたのだろう。そこに『帰る』というより『還る』という巡っていく感じで、その場所からも見える大観音の導きがあってたどり着いた気がしている」
内なる声 伝えられたら 作家・山野辺太郎さんに聞く 河北新報連載小説「大観音の傾き」単行本刊行(河北新報オンライン)
(ウェブ上では、サイトの会員向けコンテンツとして掲載されています)
記事では、12月21日(土)14時より仙台・河北新報社のホールで開催されるトークイベントも紹介されています。イベントの詳細とお申し込みは下記サイトにて。
お申し込みはこちらから(荒蝦夷)