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小説などに関するお知らせブログ

『週刊文春』の「文春図書館 著者は語る」で『孤島の飛来人』を語る

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 『週刊文春』10月20日号(13日発売)の「文春図書館 著者は語る」というコーナーで、『孤島の飛来人』が取り上げられました。
 インタビューで語ったことを交えて記事にしていただいています。発言の一部を引用にてご紹介します。

「風船で空を飛ぶという発想のきっかけは、僕が高校生のころにニュースになった〝風船おじさん〟です。ゴンドラに風船をつけて琵琶湖の湖畔から飛び立ち、太平洋上で消息を絶った、途轍もなく壮大で大胆極まりない人に不思議と惹かれて。突飛な着想を突飛なまま小説の形に育てることには苦労しました」
(中略)
「硫黄島は太平洋戦争の激戦地として知られますが、北硫黄島にもかつて住民が暮らしていました。戦禍を避けるために本土に疎開させられて以後、無人となります。住み慣れた土地を離れなければならなかった人たちの無念さを思いつつ、小説ならば、密かに島に残った人々によって生まれた国を描けると考えました」
(中略)
「風船で飛ぶホラ話を入り口にして、硫黄島の戦いなど、現実離れした現実である戦争の記憶を継承していくことができたら、と改めて思ったのです」
(中略)
「無名の人の和歌が、遠い未来の誰かをわずかでも励ますことがある。文学にはそうした力があると思っています」

【追記】
 「文春オンライン」にて記事の全文が公開されました。
 雑誌での見出しは〈ある会社員が辿り着いた〝無人島〟には——〉でした。ウェブ版では見出しが変わりましたが本文は同じです。
 お読みいただけますと幸いです。

 「貴様、日本人かっ」サトウキビの槍を持った住民に囲まれて…自動車メーカー社員が不時着した島の正体は/著者は語る 『孤島の飛来人』(山野辺太郎 著)〔文春オンライン〕
 https://bunshun.jp/articles/-/58086

『毎日新聞』の「戦後77年の表現者たち」で『孤島の飛来人』が取り上げられました

投稿日:

 『毎日新聞』9月15日付夕刊の文化面に、『孤島の飛来人』の紹介記事が掲載されました。連載「戦後77年の表現者たち」第4回。ご執筆は同紙記者の関雄輔さんです。
 事前に取材を受けており、そのときのコメントも取り上げていただいています。山野辺の発言箇所をいくつか引用にてご紹介します。

「大きな歴史の中で語られるのは、良くも悪くも何かを成した人物。でも本当の歴史の担い手は、その陰に隠れた大勢の無名の人なのではないか」
(中略)
「体験者しか語れないのでは、誰も戦争の歴史を語らない時代が来てしまう。その前に自分にできること、フィクションにできることはなんだろう」
(中略)
「今思うのは、書くことも、読むことも、想像する行為はある種の体験になるということ。読み手の想像力を刺激するような小説を書きたい」

 戦後77年の表現者たち 第4回 山野辺太郎さん(作家) 歴史と空想交わる北硫黄島 (毎日新聞)
 (ウェブ上では、サイトの会員向けコンテンツとして掲載されています)
 https://mainichi.jp/articles/20220915/dde/014/040/004000c

『孤島の飛来人』発売しました!

投稿日:

 新刊『孤島の飛来人』が中央公論新社より発売となりました。

「飛ぶのが、怖いの?」
 仕事で空を飛んで、この島にやってきた「僕」に人生2度目の決行のときが近づく。
 無人のはずの北硫黄島に住む人々、戦争の記憶、看守と囚人、6色の風船……。人はなぜ飛ぼうとするのか、そして飛ぼうとしないのか。
 文藝賞受賞第1作に書き下ろし「孤島をめぐる本と旅」を収録
(hanmoto.comの紹介文より)

 デビュー作『いつか深い穴に落ちるまで』以来、2冊目の単行本刊行です。
 雑誌掲載作「孤島の飛来人」を加筆改稿し、さらに短篇「孤島をめぐる本と旅」を加えることで、単行本『孤島の飛来人』ができました。
 どちらも小笠原諸島をおもな舞台とした小説です。
 本を手に取って、お読みいただけましたら幸いです。

 当サイトの「作品倉庫」に「孤島の飛来人(冒頭)」を掲載しています。

 『孤島の飛来人』を書店サイトで探す
 amazone-honhontohonyaclubkinokuniyarakutentsutaya

 出版社の『孤島の飛来人』紹介ページ(中央公論新社)
 https://www.chuko.co.jp/tanko/2022/08/005563.html

 『孤島の飛来人』書誌データ(版元ドットコム)
 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784120055638

『孤島の飛来人』冒頭朗読の動画をYouTubeで公開

投稿日:

 デビュー作に続く2冊目の単行本『孤島の飛来人』(中央公論新社)の刊行を記念して、冒頭朗読の動画をYouTube「山野辺太郎チャンネル」にて公開しました。

 「決行のときが迫っていた。充分な準備が整っていたとはいいがたく、見切り発車という言葉こそがふさわしかった」

 山野辺太郎「孤島の飛来人」作者による冒頭朗読(YouTube)
 https://www.youtube.com/watch?v=NNJCBUXcGzw

新刊『孤島の飛来人』著者インタビュー

投稿日:

 文芸・本のニュースサイト「ナニヨモ」に、『孤島の飛来人』著者インタビューが掲載されました。
 「作品を書こうとしたきっかけ」「執筆時のエピソード」「小説を書くうえで大切にしていること」「おすすめの本」などの質問に答えています。
 一部を引用にてご紹介します。

 とくに心惹かれたのが北硫黄島です。太平洋戦争の激戦地となった硫黄島に比べて、あまり知られていない島ですが、十九世紀の末から戦争末期までの約半世紀にわたって、人々が暮らしを営んでいました。最盛期には二百人以上、最終的には九十人ほど住民がいましたが、戦禍を避けるため、本土への強制疎開が実施されました。その後、元住民がふたたびこの島に戻って暮らすことはかなわず、現在に至るまで無人島となっています。
 故郷を追われ、帰ることのできない人々のいだいたであろう無念さに、思いを馳せました。小説のなかだったら、いまも人々の暮らす北硫黄島を描けるのではないか、という考えが浮かんできます。そこには現実の歴史とは別の、もう一つの歴史が隠れている、と想定してはどうか。硫黄島の戦いの場から船で逃れた将兵が、北硫黄島にたどり着いて住民と合流し、いつしか国をつくっていたとしたら……と想像がふくらんでいきました。

 全文は下記のサイトで公開されています。お読みいただけますと幸いです。

 小説のなかだったら、いまも人々の暮らす北硫黄島を描けるのではないか――山野辺太郎さんインタビュー(ナニヨモ)
 https://naniyomo.com/?p=8475

『孤島の飛来人』刊行記念トークイベント

投稿日:

 

 『孤島の飛来人』の刊行を記念して、オンラインにてトークイベントを開催することになりました。

 「代官山文学ナイト:山野辺太郎さんトークショー」
 『孤島の飛来人』中央公論新社 刊行記念
 ゲスト:松浦寿輝先生
 2022年9月9日(金)19:00〜20:30
 オンライン配信(Zoom)

 代官山蔦屋書店さんによるイベントです。作家の松浦寿輝さんと対談します。
 『孤島の飛来人』に関心をお持ちのかたはもちろん、松浦寿輝さんのファンのかた、文学が好きなかた、自分でも小説を書いているかたなど、いかがでしょうか。文学を読むこと、書くことをめぐってお話しできたらと思います。

 申し込み時に事前質問も受け付けていますので、訊きたいことがございましたら、お気軽にどうぞ。
 当日、リアルタイムで観られなくても、後日アーカイブ配信での視聴もできます。
 参加券は1,100円(税込)。申し込み期限は9月9日19時です。アーカイブ配信を観る場合でも、イベント開始前のお申し込みが必要です。
 ぜひご観覧ください。

 お申し込みはこちらから(Peatix)
 https://peatix.com/event/3315798

 イベントのご案内(代官山 蔦屋書店)
 https://store.tsite.jp/daikanyama/event/humanities/28083-1258100730.html

【追記】
 写真の1枚目を、『孤島の飛来人』発売後の店頭写真に替えました。クリックすると大きく表示されます。
 代官山蔦屋書店さんにて、許可を得て撮らせていただきました。

新刊『孤島の飛来人』、2022年8月22日ごろ発売!

投稿日:

 

 小説単行本『孤島の飛来人』が中央公論新社より、2022年8月22日ごろ発売となります。

 六つの大きな風船にぶら下がり、横浜のビルの屋上から飛び立った男がいた。男は自動車メーカーの若手社員。目指していたのは、小笠原諸島の父島だった。見知らぬ浜辺に打ち上げられて、囚われ人となった男がたどる、数奇な運命。人が住まないはずの北硫黄島に、知られざる国が成り立っていた……。

 表題作は『文藝』’19年冬号に文藝賞受賞第一作として掲載された作品です。単行本化に際し、加筆修正をおこなっています。
 さらに書き下ろしの短篇小説「孤島をめぐる本と旅」を併録。

 僕はいま、凧だろうか。いや、人間アドバルーンだ。いったい何を宣伝しているんだろう。人間の、可能性を? それとも、愚かさを?
(「孤島の飛来人」より)

 当サイトの「作品倉庫」に「孤島の飛来人(冒頭)」を掲載しています。

 『孤島の飛来人』を書店サイトで探す
 amazone-honhontohonyaclubkinokuniyarakutentsutaya

 『孤島の飛来人』書誌データ(版元ドットコム)
 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784120055638

「恐竜時代が終わらない」の冒頭を公開

投稿日:

 「恐竜時代が終わらない」が『文學界』2021年7月号〔6月7日〕に掲載されてから一年あまりが経ちました。これを機に、冒頭を「作品倉庫」に収載しました。縦書きで表示されます。

 作品全文は、掲載誌にてお読みいただけます。どうぞよろしくお願いします。
 いつか本の形にできるとよいなと思っています。

 『文學界』2021年7月号の紹介ページ(文藝春秋)
 https://www.bunshun.co.jp/business/bungakukai/backnumber.html?itemid=399

 『文學界』2021年7月号をアマゾンで探す
 https://www.amazon.co.jp/dp/B095L5LWFM/

 山野辺太郎「恐竜時代が終わらない」作者による冒頭朗読(YouTube)
 https://www.youtube.com/watch?v=i2yoldshOUs

短歌にまつわるエッセイを寄稿しました

投稿日:

 短歌誌『メルクマール・メルルマーク』にエッセイを寄稿しました。
 雨月茄子春さんの個人発行の雑誌です。
 エッセイの題名は「すみれを摘みに」。冒頭を引用にてご紹介します。

 すみれを摘みに春の野原に出かけたことがある。
 山道をしばらく歩いてゆくと、視界がひらけた。草の緑に、青紫の可憐な花。あたり一面、すみれが咲いていた。すみれのあいだを揺らぎながら飛ぶ白い羽、あちらには黒い羽、向こうにはだいだい色の羽、さまざまな色の蝶たちの姿が目に留まる。自分には羽がない。すみれをそっと踏んで歩いた。すみれ、すみれ、と心のうちで唱えてみる。須美礼、と文字を思い浮かべる。目に映る無数の小さなすみれたち。花に表情はあるのだろうか。微笑んでいるようにも感じられる。人の世に生きる憂さを忘れて、心が解きほぐされてゆく。何も知らぬ赤ん坊に還ってゆくようだった。

 2022年5月29日(日)開催の第三十四回文学フリマ東京にて頒布されます(越冬隊ブース・タ-10)。

 第三十四回文学フリマ東京
 https://bunfree.net/event/tokyo34/

 また、下記のサイトから通販でも購入できます。

 短歌誌「メルクマール・メルルマーク」(うげつなすはるのお店)
 https://ugetsunasuharu.booth.pm/items/3879284

アメトーーク!読書芸人の回と、『いつか深い穴に落ちるまで』重版

投稿日:

 12月2日(23:15〜)テレビ朝日系「アメトーーク!」の「本屋で読書芸人」回にて、『いつか深い穴に落ちるまで』単行本と、「恐竜時代が終わらない」(『文學界』7月号)が取り上げられました。番組内でご紹介くださったのは、ラランドのニシダさんです。

 おかげさまで、『いつか深い穴に落ちるまで』は発売から3年を経て重版となりました。これを機に、あらたな読者のもとに作品が届いていくことを願っています。

 『いつか深い穴に落ちるまで』の紹介ページ
 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309027616/

 アメトーーク!「本屋で読書芸人」の番組ページ
 https://www.tv-asahi.co.jp/ametalk/backnumber/2064/




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