新刊『孤島の飛来人』、2022年8月22日ごろ発売!
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小説単行本『孤島の飛来人』が中央公論新社より、2022年8月22日ごろ発売となります。
六つの大きな風船にぶら下がり、横浜のビルの屋上から飛び立った男がいた。男は自動車メーカーの若手社員。目指していたのは、小笠原諸島の父島だった。見知らぬ浜辺に打ち上げられて、囚われ人となった男がたどる、数奇な運命。人が住まないはずの北硫黄島に、知られざる国が成り立っていた……。
表題作は『文藝』’19年冬号に文藝賞受賞第一作として掲載された作品です。単行本化に際し、加筆修正をおこなっています。
さらに書き下ろしの短篇小説「孤島をめぐる本と旅」を併録。
僕はいま、凧だろうか。いや、人間アドバルーンだ。いったい何を宣伝しているんだろう。人間の、可能性を? それとも、愚かさを?
(「孤島の飛来人」より)
当サイトの「作品倉庫」に「孤島の飛来人(冒頭)」を掲載しています。
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『孤島の飛来人』書誌データ(版元ドットコム)