山野辺太郎のウェブサイト


個別記事

2025年2月11日の記事

『毎日新聞』の「気鋭に迫る」欄で取り上げられました

投稿日:

 『毎日新聞』2月11日付朝刊文化面の「気鋭に迫る」コーナーに、インタビュー記事が掲載されました。『大観音の傾き』のことを中心にお話ししています。記事の見出しは「言葉の力で世界を広げる」。ご執筆は同紙記者の関雄輔さんです。
 一部を引用にてご紹介します。

 日本各地に立つ巨大仏。その目に、我々人間の営みはどう映っているのだろう。
 作家の山野辺太郎さん(49)は新著『大観音の傾き』(中央公論新社)で、仙台市郊外にそびえる「仙台大観音」を主人公の一人に据えた。仙台弁でつづられる大観音の心の声と、その足もとで繰り広げられる人々の物語。地上を見下ろす大観音のまなざしが、読者の想像力を解き放つ。
(中略)
「小説は言葉を紡ぐ営みですが、言葉にできないものは絶対に残る。でも、そういうものがあると暗示するところまでは、言葉でできるのではないでしょうか」
(中略)時に窮屈な会社員としての日々。そこで芽生えた「小説の中では遠くに行きたい」という思いが、「制約された日常」と「想像力を広げるためのホラ話」を交錯させる作風へと山野辺さんを導いた。
「言葉を通して、自分の目に見える世界を少しでも広げたい」と創作への思いを語る。「それが読者にとっても、自分のいる場所の見え方が変わったり、新たな視野が開けたりするきっかけになればうれしいですね」

  気鋭に迫る 言葉の力で世界を広げる 作家 山野辺太郎さん(毎日新聞)
 (ウェブ上では、サイトの会員向けコンテンツとして掲載されています)
 https://mainichi.jp/articles/20250211/ddm/014/040/030000c




yamanobe-taro.jp