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『河北新報』1月10日付朝刊の「声の交差点」コーナーに、「心を揺さぶる小説の言葉」と題して、『大観音の傾き』の読者のかたからの投書が掲載されていました。
一部を引用にてご紹介します。
仙台市民なら誰もが一度は目にしたことがあるはずの白い巨像が、その本の表紙を飾っていた。(中略)書店で何げなく手に取り、その文体の魅力に引かれて買い求めた。じっくり読んでみると、予想をはるかに上回る感動に包まれた。小説を読んで切なくなったのは、久しぶりのことだった。
読書の前後で表紙に描かれた白い巨像が物理的に変化することはない。しかし、心の目には、不思議なことに仙台大観音が心を持っているように見えてくる。