『週刊新潮』に『大観音の傾き』の書評が載りました
投稿日:
『週刊新潮』1月16日号(1月8日発売)の「Bookwormの読書万巻」コーナーに、『大観音の傾き』の書評が載りました。評者は豊﨑由美さんです。
一部を引用にてご紹介します。
転勤族の親のもと日本各地を転々としてきた修司は、この街の人たちが経験した悲劇の当事者ではない。そのことの後ろめたさと慎みを体現する修司が、大勢の住民や関係者から話を聴き、じょじょに大観音に気持ちを傾けるようになる本筋に挿入されるのが、なんと大観音の心の声なのである。
(中略)これは非当事者による出色の震災小説にして、終盤の感動を呼ぶ仙台大観音ミーツ牛久大仏というバディ小説でもあるのだ。
【追記】
下記のサイトで全文が公開されました。
大きいだけで役立たず……。悟りの境地に至れない「大観音に涙する」(Book Bang)