山野辺太郎のウェブサイト


書評・紹介文

書評などについてのお知らせ

人間と人間でないもののあいだの小説

投稿日:

 ウェブサイト「hontoブックツリー」に5冊の本の紹介文を寄稿しました。
 『こんとんの居場所』の刊行を機にお声がけをいただき、「人間と人間でないもののあいだの小説」という題で書いてみました。
 取り上げたのは、以下の5冊です。

  • 『歌行燈・高野聖』(収録作「高野聖」、泉鏡花著)
  • 『冥途・旅順入城式』(収録作「件」、内田百閒著)
  • 『クチュクチュバーン』(吉村萬壱著)
  • 『木になった亜沙』(今村夏子著)
  • 『こんとんの居場所』(山野辺太郎著)

 下記のページに掲載されていますので、ご覧いただけますと幸いです。

 人間と人間でないもののあいだの小説(hontoブックツリー)
 https://honto.jp/booktree/detail_00017441.html

硫黄列島について知り、想像をめぐらしたくなる本

投稿日:

 ウェブサイト「hontoブックツリー」に本の紹介文を寄稿しました。
 「硫黄列島について知り、想像をめぐらしたくなる本」と題して、取り上げたのは『硫黄島』(石原俊著)、『散るぞ悲しき』(梯久美子著)、『十七歳の硫黄島』(秋草鶴次著)、『水平線』(滝口悠生著)、『孤島の飛来人』(山野辺太郎著)の5冊です。
 最初の3冊は「孤島をめぐる本と旅」(『孤島の飛来人』所収)でも取り上げた広義のノンフィクション。続いて小説を2冊。併せて読むと、島々をめぐる事実と想像とが響き合ってくるところがあるかと思います。
 下記のページに掲載されていますので、ご覧いただけますと幸いです。

 硫黄列島について知り、想像をめぐらしたくなる本(hontoブックツリー)
 https://honto.jp/booktree/detail_00016700.html

『ハテラス船長の航海と冒険』書評を『図書新聞』に寄稿しました

投稿日:

 『ハテラス船長の航海と冒険』(ジュール・ヴェルヌ著、荒原邦博訳、インスクリプト刊)の書評を寄稿しました。題名は「未知へと向かう旅の航跡」。
 『図書新聞』(2021年10月23日付、3516号)に掲載。10月16日(土)発売です。
 一部を引用にてご紹介します。

 書き出しからして、さりげなくも不穏さが漂っている。
 「明日の干潮時、二本マストの小帆船ブリッグフォワード号は、K・Z船長、リチャード・シャンドン副船長の下、ニュー・プリンス・ドックから行き先不明のまま出港の予定」
 これは新聞に出た告知文だという。行き先不明のまま、とはどういうことか。K・Z船長とイニシャルになっているけれど、題名のとおり「ハテラス船長」ならば、Hではないのか。K・Z船長は手紙で指令を送ってくるだけで、姿を見せることがない。行き先も不明なら、主人公の存在すらも不明なまま、船はリヴァプールの港から出帆する。旅というのが未知のものへのあこがれ、好奇心、探究心に突き動かされて始まるものであるならば、この航海は大きな未知をはらんだ究極の旅といってもいいだろう。
(中略)
 ふだんの暮らしのなかで、旅に出たいと思っても、なかなか準備が整わず、あるいは状況がそれを許さず、狭い生活圏から足を踏み出せない日々が続くこともある。けれど、この本をひらけば旅は始まる。ジュール・ヴェルヌは、大胆さと粘り強さを併せ持った言葉の冒険家にほかならない。その航跡を追って船を出せば、心躍る旅の時間が流れはじめる。

 『図書新聞』は書店で紙版、ネットで電子版が買えるほか、各コンビニのマルチコピー機でプリント購入もできます。書店では、取次休配日の関係で月曜入荷かもしれません。
 『図書新聞』のサイトから、バックナンバーの注文もできます。
 書評で取り上げた『ハテラス船長の航海と冒険』の詳細は、出版社のサイトにて。

 『図書新聞』のサイト
 http://www.toshoshimbun.com/books_newspaper/

 『図書新聞』(10月23日付、3516号)電子版
 https://www.shimbun-online.com/product/toshoshimbunbookreview0211016.html

 『ハテラス船長の航海と冒険』出版社のサイト
 https://inscript.co.jp/b1/978-4-900997-80-6

「近頃、小説を読まなくなった」という大切なあなたに贈りたい本

投稿日:

 ウェブサイト「hontoブックツリー」にて、「大切な人に贈る本」という企画があり、5冊の本の紹介文を寄稿しました。
 取り上げた本は、『電車道』(磯﨑憲一郎著)、『すみれ』(青山七恵著)、『夜明けの縁をさ迷う人々』(小川洋子著)、『消滅世界』(村田沙耶香著)、『燃焼のための習作』(堀江敏幸著)です。
 下記のページに掲載されていますので、ご覧いただけますと幸いです。

 「近頃、小説を読まなくなった」という大切なあなたに贈りたい本
 https://honto.jp/booktree/detail_00007817.html

 2018年12月6日(木)〜2019年1月9日(水)の期間中には、下記の店舗にて、この企画のフェアが開催されています。
 店舗にお立ち寄りの際には、ご覧になってみてください。

 対象店舗: 丸善丸の内本店、丸善日本橋店、丸善博多店、ジュンク堂池袋本店、ジュンク堂立川高島屋店、ジュンク堂名古屋店、M&J梅田店、ジュンク堂大阪本店、ジュンク堂福岡店、ジュンク堂南船橋店(以上、10店舗)

 ↓店内の様子はこちら(hontoブックツリーさんのツイート)
 https://twitter.com/honto_booktree/status/1070601919549210624




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