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2007年4月25日の記事。

控えめな狼狽

投稿日:

070425東京タワー

 新宿にて時間が空いた折に、映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』観た。
 冒頭からしばらくは、ややぎこちない場面が続き、ナレーションとして挿入される原作の言語表現に映像表現のほうが押されているのでは、との感触をいだいた。ところが主人公の中川君の中学時代あたりから、場面が生彩を帯びてくる。大学時代に役者がオダギリジョーに代わると、上京青年の駄目っぷりに俄然リアリティーが増してきて、滑稽味と哀感の交錯する世界に惹き込まれていた。後半の母親役の樹木希林も達者で、大学卒業できないかもしれないとの電話を息子から受けたときの控えめな狼狽ぶりなど、実におかしかった。
 リリー・フランキー原作。松岡錠司監督。




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