山野辺太郎のウェブサイト


報道・論評

山野辺太郎の小説などへの報道・論評

『婦人画報』で『大観音の傾き』が取り上げられました

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 『婦人画報』7月号の「画報の杜」コーナーにて、『大観音の傾き』が取り上げられました。
 見出しは〈豊﨑由美さんが素直に作品世界に没入し面白いと感じる小説〉。和田紀子さんの取材により、豊﨑さんの談話がまとめられています。
 一部を引用にてご紹介します。

 震災後小説でありながら、湿っぽくないのが山野辺太郎の美点のひとつ。読後は大観音を好きにならずにはいられない。これを読んでから仙台に行けば大観音を100倍楽しめると思います。

 『婦人画報』7月号は5月30日発売。創刊120周年記念特大号でした。
 下記サイトで記事の全文が公開されています。

 豊﨑由美さんのおすすめ本「素直に作品世界に没入し面白いと感じる小説」3選(婦人画報)
 https://www.fujingaho.jp/culture/a64910609/tomozakiyumi-250626/

『河北新報』投書欄に『大観音の傾き』読者の感想掲載

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 『河北新報』7月6日付朝刊の投書欄「声の交差点」に、『大観音の傾き』の読者のかたの感想が掲載されていました。見出しは「弱さ大切に 小説に教わる」。
 一部を引用にてご紹介します。

 昨年4〜9月の日曜日に河北新報朝刊に連載された山野辺太郎さんの小説「大観音の傾き」をようやく書籍で読むことができた。(中略)
 観音像にふさわしくない「傾き」を何とか直そうと頑張る人たちがいる一方で、主人公はありのままの姿を守ろうと奔走する。弱いからこそ支え合えること、弱さを大切にする意味を、この作品から教えられた。
 本当に心が宿っている気がして、現実の仙台大観音を見る目も変わった。

BSよしもと「第一芸人文芸部 俺の推し本。」に『いつか深い穴に落ちるまで』登場

投稿日:

 BSよしもと「第一芸人文芸部 俺の推し本。」(6月8日16:30〜)にて、『いつか深い穴に落ちるまで』(角川文庫)をファビアンさんにご紹介いただきました。ほか、チャンス大城さん、滝音・さすけさん、ピストジャムさんがご出演。
 YouTubeの下記ページにて番組が公開されています。『いつか深い穴に落ちるまで』は11:15ごろ登場します。

 【打ち上げでしくじった後に読む】第一芸人文芸部~俺の推し本 【一日一生】(BSよしもと公式チャンネル)
 https://youtube.com/watch?v=G9x7RB7UICk

『北國新聞』に『大観音の傾き』の書評が載りました

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 『北國新聞』5月4日付朝刊の読書面「この1冊」コーナーに、『大観音の傾き』(中央公論新社)の書評が載りました。評者は杉山欣也さんです。
 一部を引用にてご紹介します。

 その文体は、仙台大観音という想像力の源泉を得て、東日本大震災という巨大な災厄に対する静かな復興を描き出すことに成功している。復興とは鉄筋コンクリートから成し遂げられることばかりではない。私たちがありのままの自分を受け入れ、平穏な日常の担い手として生きていく方途を探ること。それも大いなる復興であることを本書に教わった。

共同通信の文芸時評「いま、文学の場所へ」で『大観音の傾き』が取り上げられました

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 共同通信の文芸時評「いま、文学の場所へ」(2月)にて、『大観音の傾き』が取り上げられました。評者は渡邊英理さんです。
 2月下旬から3月上旬ごろ、各地方紙に掲載されたようです。掲載紙の一つ、『山陰中央新報』3月5日付朝刊より、一部を引用にてご紹介します。

 人が、ほんとうにつらい時に必要とするのは、笑いかもしれない。作中、大観音のつぶやきとおぼしき東北弁のぼやきが挟まれ、人間社会が被る災厄への自身の無力さをも語る。とぼけた語り、どこかおっとりした出来事がもたらすほほ笑みをもって、本作は震災後を生きる人々へのエールとなる。

 いま、文学の場所へ 2月 〈文・渡邊英理 絵・原倫子〉 痛み伴う言葉の葛藤 沖縄取り巻く「叫び声」(山陰中央新報)
 (ウェブ上では、サイトの会員向けコンテンツとして掲載されています)
 https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/739639

 ほか、次の新聞のサイトにも掲載されています。
 ▽沖縄タイムス(3月4日)
 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1536838
 ▽静岡新聞(2月25日)
 https://news.at-s.com/article/1661634

『北海道新聞』の「トヨザキ社長の鮭児書店」で『大観音の傾き』が取り上げられました

投稿日:

 『北海道新聞』2025年3月30日付朝刊の「トヨザキ社長の鮭児書店」にて、『大観音の傾き』が取り上げられました。ご執筆は豊﨑由美さんです。見出しは、〈非当事者が紡ぐ「3・11」/山野辺太郎「大観音の傾き」/慎みと覚悟 出色の震災後小説〉。
 一部を引用にてご紹介します。

 日本からブラジルまで穴を掘って一直線に結ぶという奇想が、一種異様な迫力と脱力をもって読者ににじり寄ってくるデビュー作で大笑いさせてくれた山野辺太郎は、この小説の最後に「大観音ミーツ牛久大仏」という大ネタを用意して泣き笑いさせてくれます。これは、 あれから14年を経て登場した非当事者による出色の震災後小説なのです。

 〈トヨザキ社長の鮭児書店〉非当事者が紡ぐ「3・11」(北海道新聞)
 (ウェブ上では、サイトの会員向けコンテンツとして掲載されています)
 https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1141255/

『東京新聞』の「大波小波」で『大観音の傾き』が取り上げられました

投稿日:

 『東京新聞』2025年3月11日付夕刊のコラム「大波小波」欄で、『大観音の傾き』が取り上げられました。見出しは「震災後の声を聴く」。
 一部を引用にてご紹介します。

 できるのは互いの声を聴くことだけだ。非当事者の引け目と残された当事者の負い目とが寄り添いあって、心の復興をすこしずつ推し進める。観音が喋る滑稽小説だが、東北生まれの作者のこのユーモアが、しみじみと読む者の心を癒やす。

『週刊文春』で『大観音の傾き』が紹介されました

投稿日:

 

 『週刊文春』1月30日号(1月23日発売)の「文春図書館推薦」の欄にて『大観音の傾き』が紹介されているのに気がつきました。
 一部を引用にてご紹介します。

 手始めに修司は観音像の図面を探し始めるのだが——。著者ならではの奇想が炸裂する最新中編小説。

『毎日新聞』の「気鋭に迫る」欄で取り上げられました

投稿日:

 『毎日新聞』2月11日付朝刊文化面の「気鋭に迫る」コーナーに、インタビュー記事が掲載されました。『大観音の傾き』のことを中心にお話ししています。記事の見出しは「言葉の力で世界を広げる」。ご執筆は同紙記者の関雄輔さんです。
 一部を引用にてご紹介します。

 日本各地に立つ巨大仏。その目に、我々人間の営みはどう映っているのだろう。
 作家の山野辺太郎さん(49)は新著『大観音の傾き』(中央公論新社)で、仙台市郊外にそびえる「仙台大観音」を主人公の一人に据えた。仙台弁でつづられる大観音の心の声と、その足もとで繰り広げられる人々の物語。地上を見下ろす大観音のまなざしが、読者の想像力を解き放つ。
(中略)
「小説は言葉を紡ぐ営みですが、言葉にできないものは絶対に残る。でも、そういうものがあると暗示するところまでは、言葉でできるのではないでしょうか」
(中略)時に窮屈な会社員としての日々。そこで芽生えた「小説の中では遠くに行きたい」という思いが、「制約された日常」と「想像力を広げるためのホラ話」を交錯させる作風へと山野辺さんを導いた。
「言葉を通して、自分の目に見える世界を少しでも広げたい」と創作への思いを語る。「それが読者にとっても、自分のいる場所の見え方が変わったり、新たな視野が開けたりするきっかけになればうれしいですね」

  気鋭に迫る 言葉の力で世界を広げる 作家 山野辺太郎さん(毎日新聞)
 (ウェブ上では、サイトの会員向けコンテンツとして掲載されています)
 https://mainichi.jp/articles/20250211/ddm/014/040/030000c

『週刊新潮』に『いつか深い穴に落ちるまで』の書評が載りました

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 『週刊新潮』2月13日号(2月6日発売)の「Bookwormの読書万巻」コーナーに、『いつか深い穴に落ちるまで』(角川文庫)の書評が載りました。評者は豊﨑由美さんです。
 一部を引用にてご紹介します。

 読み手のぬるい常識のすべてを振り切って、物語という土壌を掘って掘って掘りまくる。そしてついに世にも奇妙な、世にも面白おかしき世界を顕現させる。呆れ返りつつも、その力業に感心させられるはずだ。

【追記】
 下記ページにて全文が公開されました。

 ぬるい常識を振り切ったその力技に感心させられる〈発想ぶっ飛び型小説〉!(Book Bang)
 https://www.bookbang.jp/review/article/792936




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