「タイトル魂」に選出された『いつか深い穴に落ちるまで』と『孤島の飛来人』
紀伊國屋書店新宿本店の2階にて、「タイトル魂」というブックフェアが開催されています。このフェアの棚に、『いつか深い穴に落ちるまで』と『孤島の飛来人』が並んでいました。
〈タイトルに心を揺さぶられ、そしてもちろん中身の物語にも心を揺さぶられた〉作品を厳選とのこと。
会期は9月5日から10月31日まで。フェアの冊子も配布中です。
【2階 BOOK SALON】ブックフェア「タイトル魂」(紀伊國屋書店)
紀伊國屋書店新宿本店の2階にて、「タイトル魂」というブックフェアが開催されています。このフェアの棚に、『いつか深い穴に落ちるまで』と『孤島の飛来人』が並んでいました。
〈タイトルに心を揺さぶられ、そしてもちろん中身の物語にも心を揺さぶられた〉作品を厳選とのこと。
会期は9月5日から10月31日まで。フェアの冊子も配布中です。
【2階 BOOK SALON】ブックフェア「タイトル魂」(紀伊國屋書店)
河北新報の連載小説「大観音の傾き」が中央公論新社より単行本化されたのを記念して、トークイベントが開催されます。
ゲスト:樋口佳絵さん(画家、連載の挿画担当)
司会:土方正志さん(荒蝦夷、連載の編集担当)
主催:河北新報社、中央公論新社 共催:荒蝦夷
定員:100人(入場無料)、要申し込み
オンライン視聴も可能 ※【追記2】参照
大観音の傾きをめぐるあれこれを、樋口佳絵さん、土方正志さんとともに語ります。
当日は書籍の販売や、サイン会もあります。新刊『大観音の傾き』、既刊『孤島の飛来人』(中央公論新社)に加え、デビュー作の文庫化『いつか深い穴に落ちるまで』(角川文庫)の先行販売も。
会場では、新聞連載時の樋口佳絵さんの挿画が絵巻風に展示されます。こちらもぜひお楽しみに!
お申し込みはこちらから(荒蝦夷)
『河北新報』12月3日付朝刊に、イベントの告知記事が載りました。
朝刊小説「大観音の傾き」の作家・山野辺太郎さんトークショー 仙台で21日、単行本化記念(河北新報オンライン)
単行本『大観音の傾き』は、12月6日ごろ発売です。
出版社の『大観音の傾き』紹介ページ(中央公論新社)
【追記1】
イベントのご案内の画像ができました。ポスターにも、チラシにもなります。
貼り場所や置き場所に思い当たるところのあるかた、画像をダウンロード、印刷してご利用いただけましたら幸いです。A4ですが拡大・縮小も自由です。
『大観音の傾き』トークイベントのご案内(JPEGデータ)

【追記2】
本イベントがオンライン視聴に対応しました。下記のリンク先にアクセスしてください。
有料記事と表示されますが、河北新報オンラインへの無料会員登録で視聴できます。
ライブ配信に加えて、イベント終了後の視聴も可能です。
【動画】作家・山野辺太郎さんのトークショー映像、河北新報オンラインで21日配信 朝刊小説「大観音の傾き」単行本化記念(河北新報オンライン)
日本大学芸術学部(日芸)にて10月17日、「作家作品論Ⅰ」「エッセイ研究Ⅱ」のゲスト講師を務めてきました。
3限「作家作品論Ⅰ」では、佐藤述人先生との対談形式で、これまで執筆してきた小説のことをお話ししました。「いつか深い穴に落ちるまで」「孤島の飛来人」「恐竜時代が終わらない」「大観音の傾き」など、ほぼすべての発表作に言及したように思います。世の中から大きくずれた存在に心惹かれ、それが書くための想像の起点になる、といった話をしました。事前に谷村順一先生による「いつか深い穴に落ちるまで」の授業も実施されていたとのことで、学生の皆さんから寄せられた質問にもお答えしました。
授業のあいだの空き時間には、放送スタジオなど、学内の施設を見学させていただきました。
5限「エッセイ研究Ⅱ」では、石戸谷直紀先生の導きのもと、「釣り竿とおもり」(小説野性時代 ’20/4)、「北條君が過ごしたインド」(群像 ’19/2)を題材に、エッセイを書くことについてお話ししました。自分にとってエッセイとは、何かを主張するというより過去を見つめ直すための場なのだということを再認識した次第です。その場で「釣り竿とおもり」の全文を朗読するという一幕もありました。文章の書き方の例として、小説「こんとんの居場所」の冒頭も取り上げていただきました。ここで扱われた文章は、当ウェブサイトの作品倉庫に収載しています。
授業のあとには学生さんを交えた懇親会もありました。自身にも学びとなり、励ましを受けた一日でした。
【追記】
12月10日にも、日芸にてゲスト講師を務める機会がありました。5限「出版文化論Ⅱ」にて、新刊『大観音の傾き』を主な事例としながら、小説の執筆と出版にをめぐるお話をしました。小説の一節を朗読する場面もあり、大観音の仙台弁による独白箇所も含めて、新聞連載の第3回「苦しく感じる夜もある」に相当する範囲を読みました。授業のナビゲートをしてくださったのは、10月にもお世話になった石戸谷直紀先生です。このたびもまた、貴重な機会となりました。
『書評キャンパスat読書人 2022』が2024年2月20日に発売となりました。
「週刊読書人」掲載の学生による書評と、著者・訳者・編集者からのアンサーコメントを集めた一冊です。
新荘直大さんによる『孤島の飛来人』の書評を受けて、著者コメントを寄稿しました。
下記のBooksのページに、書店の購入ページ等へのリンクがあります。
『書評キャンパスat読書人 2022』書誌データ(Books)
書評本体は下記のサイトでも公開されています。
【孤島の飛来人/山野辺太郎】評者:新荘直大(YOMKA)
新刊『こんとんの居場所』が国書刊行会より発売となりました。
謎の生命体「こんとん」の取材記者として調査船に乗り込んだ男女。たどり着いた島=こんとんの上で、二人が見たものとは……。(「こんとんの居場所」)
防衛省のシステムに侵入した天才少年ハッカーが開いたのは、人類を“次の段階”に進める禁断の扉だった。人々が次々と人間の姿を失っていく中、ある親子が再会する。(「白い霧」)
それは滅びか、救済か――。
文藝賞受賞作『いつか深い穴に落ちるまで』(2018)、『孤島の飛来人』(2022)に続く、現代文学の異才による最新作品集!
(hanmoto.comの紹介文より)
赤坂真理さんとラランド・ニシダさんより、推薦の言葉を寄せていただきました。本の帯に記載された言葉を引用にてご紹介します。
退屈な日常から、非日常にグラデーションで少しずつ染まっていく感覚。読書の喜びの根源に触れた気がする。
ニシダ(ラランド)
するする運ばれていくうちに思いがけないところにいて、たとえそれが破滅かもしれなくても、笑えてしまう。ああ、言葉にだけ可能な、こんな旅があるのだ。
赤坂真理(作家)
装丁は森敬太さん、装画はnico itoさんがご担当され、魅惑的な表紙カバーとなりました。表紙と裏表紙で絵柄が微妙に異なっています。本を手に取り、帯をそっと外して、じっくりと眺めていただけましたらと思います。
表題作「こんとんの居場所」に「白い霧」を加えた中篇二作の作品集。どちらも広い意味での変身譚となっています。
お読みいただけましたら幸いです。
発売に合わせて、『こんとんの居場所』のPOPを作ってみました。
右側は本文に出てくる三行広告からの引用です。ここから主人公の旅路が始まります。
よろしければ、画像をダウンロードしてお使いください。印刷して枠線で折りたたむと、はがきサイズになります。
『こんとんの居場所』POP(JPEGデータ)
https://yamanobe-taro.jp/img/conton-pop-230418.jpg

出版社の『こんとんの居場所』紹介ページ(国書刊行会)
『こんとんの居場所』書誌データ(版元ドットコム)
『こんとんの居場所』を書店サイトで探す
amazon|e-hon|honto|honyaclub|kinokuniya|rakuten
『こんとんの居場所』関連記事一覧
『週刊読書人』1月13日号の書評キャンパス欄にて、『孤島の飛来人』が取り上げられました。同欄は、学生がおすすめの本を書評するコーナー。評者は東大大学院の新荘直大さんです。
一部を引用にてご紹介します。
本書がとりわけ興味深いのは、「書く」ことへの鋭い意識と、その相互性である。(中略)忘却に抗うように、伝え、書き残そうとする「僕」の業務日誌は、本書『孤島の飛来人』そのものと重なりあうかのようである。そのことによって、読者さえも相互性の一部となり、歴史の内部と外部のあわいで、慎ましく生きながらも、忘れ去られることに抵抗する彼らの証人のひとりとなるだろう。本書を読み、語ることは、彼らの生を引き継いでいく相互性のなかに参加していくことに他ならない。本を閉じたとき、不思議な感動と余韻とともに現れる風船を背に飛び立つひとりの飛来人の姿は、我々読者のことでもあるのだ。
書評キャンパス―大学生がススメる本― 孤島の飛来人(読書人WEB)
(ウェブ上では、サイトの会員向けコンテンツとして掲載されています)
【追記】
下記のサイトでも公開されています。
【孤島の飛来人/山野辺太郎】評者:新荘直大(YOMKA)
『河北新報』12月6日付朝刊の文化面に、『孤島の飛来人』の紹介記事が掲載されました。見出しは「戦争の記憶 現代につなぐ」。ご執筆は同紙記者の阿曽恵さんです。
山野辺の発言箇所を中心に、一部を引用にてご紹介します。
「小説は史実と接点を持ちながら、ある地点で離陸する。もしこうだったらどうかという別な複数の視点を持つことは、史実を立体的に捉えるきっかけになるんじゃないか」
(中略)
「戦後77年がたち、実体験として語れる人はごくわずか。直接経験していない世代がいかに語っていくか、いかに自分たちの想像力の中に呼び覚ませるか。意識せざるを得ません」
(中略)
巻末には「孤島をめぐる本と旅」と題する短編も収録した。著者自身を思わせる主人公が、影響を受けた本や硫黄列島への船旅についてつづり、さながら本編のメーキング。「僕の小説を入り口にして歴史に興味を持ってもらえたら」。あふれるサービス精神と謙虚さが伝わってきた。
東北・宮城の新聞ということで、インタビューを受けた際には地元出身の作家という視点からもご質問をいただき、お話をしました。戦争のために人々が故郷を追われた北硫黄島を舞台とした小説を書きながら、震災のことを思い起こす折があった、といったことを述べました。
戦争の記憶 現代につなぐ 仙台出身・山野辺太郎さん 新刊「孤島の飛来人」(河北新報)
(ウェブ上では、サイトの会員向けコンテンツとして掲載されています)
『孤島の飛来人』(中央公論新社)のPOPを作りました。
発売以来、皆さまからさまざまな応援をいただいてきました。作者としてももうひと踏ん張りと思い、作ってみた次第です。
印刷して枠線で切り取るか折りたたむと、はがきサイズになります。
書店での本のPR用などに、データをダウンロードしてご自由にお使いいただけましたら幸いです。
『孤島の飛来人』POP(JPEGデータ)
https://yamanobe-taro.jp/img/koto-pop-221206.jpg

【追記】
POPに〈『河北新報』(12/6朝刊)〉を加筆しました。
『北國新聞』11月20日付朝刊の書評、『週刊エコノミスト』11月29日号〔21日発売〕の「読書日記」、朝日新聞デジタルマガジン『&w』〔11月21日更新〕の「ほんやのほん」にて、『孤島の飛来人』が取り上げられました。
一部を引用にてご紹介します。
本作でバブル崩壊後の混迷するサラリーマン世界を現出させるにあたって、筆者は風船おじさんの余映を漂わせることでこれに成功した。(中略)
北硫黄島や風船サラリーマンを描くことで、著者は令和の日本社会こそがシュールな巷であることを言外に語る。最後の一節まで堪能していただきたい作品である。
(『北國新聞』杉山欣也さん評)
前作『いつか深い穴に落ちるまで』で、真顔でとんでもない設定を走り抜ける作風に惹かれ、待望の2冊目。(中略)
先が全く読めないまま迎えたラストには、独特の寂しさと爽快感が入り交じる。前作同様、この終幕の「その後」も気になる作品だ。
(『週刊エコノミスト』美村里江さん評)
そして個人の過去にはかならず、誰かから聞いたことがまじっていく。青年の業務日誌ははからずも、この小さな国の歴史書となっていく。(中略)
新人作家がさらなる可能性を見せてくれた大きな作品。おすすめです!
(『&w』間室道子さん評)
各メディアのサイトは下記のとおりです。『北國新聞』『週刊エコノミスト』は会員記事、『&w』は全文公開となっています。
〈書評〉北硫黄島から現代写す 「孤島の飛来人」山野辺太郎・著(北國新聞)
読書日記 美村里江(週刊エコノミスト)
※「孤島の飛来人」は2冊目に紹介されています。
孤島に迷い込んだ青年が続ける業務 壮大な「会社員小説」(朝日新聞デジタルマガジン &w)
11月20日(日)に開催される文学フリマ東京35にて、『孤島の飛来人』『いつか深い穴に落ちるまで』サイン本を頒布します。
東京大学文学研究会のブース(A-17)で、現役部員の同人誌『駒場文学』のかたわらに、OBの本として置かせてもらえることになりました。
13時から1時間ほどブースに滞在する予定です。少部数しか持って行けないため、書店で購入済みの本をお持ちいただければ、その場でサインいたします。『孤島の飛来人』の書影入りTシャツを着ていると思いますので、見つけてください。なお、このTシャツは一点ものの非売品です。
文フリ東京の開催時間は12:00〜17:00、場所は東京流通センター(東京モノレール・流通センター駅前)です。
文学フリマ東京35
https://bunfree.net/event/tokyo35/
また、前日11月19日(土)には東大駒場祭に行き、こちらでは自著の頒布はないものの、同じく東京大学文学研究会のブースに13時から1時間ほど滞在予定です。駒場祭は3年ぶりにキャンパスで開催されますが、入場には事前予約が必要となっています。
ウェブサイト「hontoブックツリー」に本の紹介文を寄稿しました。
「硫黄列島について知り、想像をめぐらしたくなる本」と題して、取り上げたのは『硫黄島』(石原俊著)、『散るぞ悲しき』(梯久美子著)、『十七歳の硫黄島』(秋草鶴次著)、『水平線』(滝口悠生著)、『孤島の飛来人』(山野辺太郎著)の5冊です。
最初の3冊は「孤島をめぐる本と旅」(『孤島の飛来人』所収)でも取り上げた広義のノンフィクション。続いて小説を2冊。併せて読むと、島々をめぐる事実と想像とが響き合ってくるところがあるかと思います。
下記のページに掲載されていますので、ご覧いただけますと幸いです。
硫黄列島について知り、想像をめぐらしたくなる本(hontoブックツリー)
https://honto.jp/booktree/detail_00016700.html
11月8日(火)19:30からEテレで放送された番組「沼にハマってきいてみた」にて、『孤島の飛来人』が取り上げられました。「沼にハマる」=「好きなことに熱中する」ということを切り口に、さまざまな「沼」を紹介する番組です。
〈ラランド・ニシダが「沼ハマ」に登場!「純文学」への愛を語る。おすすめ本の紹介も!〉(番組HPより)
ニシダさんが『孤島の飛来人』の紹介をしていたところ、俳優の金子隼也さんが「僕これ読んだことあります」と話に入ってきて感想を語るといった場面もありました。番組MCはラランド・サーヤさん、DJ松永さんです。
公開されている先出し動画で、『孤島の飛来人』の紹介場面を一部ご覧いただけます。
【ヌマソニ2022】SPトークショーを特別に先出し! ラランド・ニシダも登場で本の魅力を語る!? 沼ハマ(NHK公式/NABE)
下記のページで番組の概要が紹介されています。放送終了後1週間は、見逃し配信で番組全体を視聴することもできます。
沼にハマってきいてみた 沼ハマSPトークショー 初回放送日: 2022年11月8日 (NHK)
代官山T-SITEのウェブでの連載「文学コンシェルジュとっておきの一冊 間室道子の本棚」にて、『いつか深い穴に落ちるまで』と『孤島の飛来人』が取り上げられました。
執筆者は、代官山蔦屋書店の間室道子さん。一部を引用にてご紹介します。
法螺は難しい。だって「嘘をついて」と言われたら誰でもできるが、「法螺を吹いて」はおいそれとはできない。嘘は口先三寸だが法螺には世界観が必要だからだ。
『いつか深い穴に落ちるまで』は地中、『孤島の飛来人』は宙。一作目と二作目、高低差ありすぎだが、ふたつには「会社員小説」という共通点がある。ここがすごい。
(中略)
そしてかえすがえすも法螺なので、お話の要所で笑いもある。これが今まで読んだことがない角度から来るテイスト。わたしのお気に入りは、『深い穴』では「温泉掘削機で穴を掘っていたら温泉が出たのでみんな驚いた」というシーン。『飛来人』ではお弁当を包んでいるバナナの葉っぱに言及するところ。
下記のサイトにて全文が公開されています。
【第211回】間室道子の本棚 『いつか深い穴に落ちるまで』山野辺太郎/河出書房新社 『孤島の飛来人』山野辺太郎/中央公論新社(代官山T-SITE)
【追記】
代官山蔦屋書店で開催しているフェア「文学コンシェルジュのオールタイム・ベスト」〈2022年11月の巻〉にて、『いつか深い穴に落ちるまで』と『孤島の飛来人』を並べて積んでいただいています(写真2枚目、クリックで拡大)。
フェアで取り上げている43冊の紹介コメントを収めたリーフレットを店頭で配布中です。開催期間は10月18日から11月20日ごろまで。足をお運びいただけましたら幸いです。
「#木曜日は本曜日」という、東京都書店商業組合さんのプロジェクトが始まっています。毎週木曜日=本曜日に、著名人が「人生を変えた10冊」を公表し、都内の書店にフェアの棚ができるというものです。
10月27日(木)からは「東京ラランドニシダ書店」。ラランドのニシダさんが選んだ10冊のなかに、『孤島の飛来人』がありました。「#木曜日は本曜日」のサイトに公開されているニシダさんのコメントを引用にてご紹介します。
現実離れをリアルに徹して描写する筆力に惚れ惚れする
写真の1枚目は、ジュンク堂書店池袋本店3階のエスカレーター付近の様子です。ニシダさんが書いた『孤島の飛来人』のPOPも出ています。店頭で許可を得て撮影・公開させていただきました。
このコーナーの本を買ったら、特製しおりが挟んでありました(写真2枚目)。写真をクリックすると大きく表示されます。
また、YouTubeで動画が公開されていて、ニシダさんによる本の紹介や、ジュンク堂でPOPを書くことになった経緯などを観ることができます。
東京ラランドニシダ書店(#木曜日は本曜日)
【ラランド ニシダ】朝5時まで本を読んで、仕事を遅刻しかけた話|#木曜日は本曜日 (YouTube)
『朝日新聞』10月22日付朝刊の読書面に、『孤島の飛来人』の書評が掲載されました。評者は宮地ゆうさんです。
冒頭を引用にてご紹介します。
まじめな人たちが、大まじめに織りなす気宇壮大な物語。南国の風景と戦争の記憶が交錯し、滑稽さのなかに、もの悲しさも交じり合う。不思議な読後感が後を引く作品だ。
経営危機でフランスの会社の傘下に入ると噂される日本の自動車メーカーに勤める「僕」。ある夜、同僚たちに見守られ、6個の風船を背中につけて横浜の高層ビルから飛び立った。空の時代の到来を見据えた実証実験を、極秘に決行したのだ。
冒頭から有無を言わせぬ勢いで物語が展開する。ここは一緒に飛んでいくしかないと、覚悟を決める。
下記のウェブサイト「好書好日」にて全文が公開されています。
「孤島の飛来人」書評 ひそかに続く「王国」に迷い込む(朝日新聞・好書好日)
『週刊文春』10月20日号(13日発売)の「文春図書館 著者は語る」というコーナーで、『孤島の飛来人』が取り上げられました。
インタビューで語ったことを交えて記事にしていただいています。発言の一部を引用にてご紹介します。
「風船で空を飛ぶという発想のきっかけは、僕が高校生のころにニュースになった〝風船おじさん〟です。ゴンドラに風船をつけて琵琶湖の湖畔から飛び立ち、太平洋上で消息を絶った、途轍もなく壮大で大胆極まりない人に不思議と惹かれて。突飛な着想を突飛なまま小説の形に育てることには苦労しました」
(中略)
「硫黄島は太平洋戦争の激戦地として知られますが、北硫黄島にもかつて住民が暮らしていました。戦禍を避けるために本土に疎開させられて以後、無人となります。住み慣れた土地を離れなければならなかった人たちの無念さを思いつつ、小説ならば、密かに島に残った人々によって生まれた国を描けると考えました」
(中略)
「風船で飛ぶホラ話を入り口にして、硫黄島の戦いなど、現実離れした現実である戦争の記憶を継承していくことができたら、と改めて思ったのです」
(中略)
「無名の人の和歌が、遠い未来の誰かをわずかでも励ますことがある。文学にはそうした力があると思っています」
【追記】
「文春オンライン」にて記事の全文が公開されました。
雑誌での見出しは〈ある会社員が辿り着いた〝無人島〟には——〉でした。ウェブ版では見出しが変わりましたが本文は同じです。
お読みいただけますと幸いです。
「貴様、日本人かっ」サトウキビの槍を持った住民に囲まれて…自動車メーカー社員が不時着した島の正体は/著者は語る 『孤島の飛来人』(山野辺太郎 著)〔文春オンライン〕
『毎日新聞』9月15日付夕刊の文化面に、『孤島の飛来人』の紹介記事が掲載されました。連載「戦後77年の表現者たち」第4回。ご執筆は同紙記者の関雄輔さんです。
事前に取材を受けており、そのときのコメントも取り上げていただいています。山野辺の発言箇所をいくつか引用にてご紹介します。
「大きな歴史の中で語られるのは、良くも悪くも何かを成した人物。でも本当の歴史の担い手は、その陰に隠れた大勢の無名の人なのではないか」
(中略)
「体験者しか語れないのでは、誰も戦争の歴史を語らない時代が来てしまう。その前に自分にできること、フィクションにできることはなんだろう」
(中略)
「今思うのは、書くことも、読むことも、想像する行為はある種の体験になるということ。読み手の想像力を刺激するような小説を書きたい」
戦後77年の表現者たち 第4回 山野辺太郎さん(作家) 歴史と空想交わる北硫黄島 (毎日新聞)
(ウェブ上では、サイトの会員向けコンテンツとして掲載されています)
新刊『孤島の飛来人』が中央公論新社より発売となりました。
「飛ぶのが、怖いの?」
仕事で空を飛んで、この島にやってきた「僕」に人生2度目の決行のときが近づく。
無人のはずの北硫黄島に住む人々、戦争の記憶、看守と囚人、6色の風船……。人はなぜ飛ぼうとするのか、そして飛ぼうとしないのか。
文藝賞受賞第1作に書き下ろし「孤島をめぐる本と旅」を収録
(hanmoto.comの紹介文より)
デビュー作『いつか深い穴に落ちるまで』以来、2冊目の単行本刊行です。
雑誌掲載作「孤島の飛来人」を加筆改稿し、さらに短篇「孤島をめぐる本と旅」を加えることで、単行本『孤島の飛来人』ができました。
どちらも小笠原諸島をおもな舞台とした小説です。
本を手に取って、お読みいただけましたら幸いです。
当サイトの「作品倉庫」に「孤島の飛来人(冒頭)」を掲載しています。
『孤島の飛来人』を書店サイトで探す
amazon|e-hon|honto|honyaclub|kinokuniya|rakuten
出版社の『孤島の飛来人』紹介ページ(中央公論新社)
『孤島の飛来人』書誌データ(版元ドットコム)
『孤島の飛来人』関連記事一覧
デビュー作に続く2冊目の単行本『孤島の飛来人』(中央公論新社)の刊行を記念して、冒頭朗読の動画をYouTube「山野辺太郎チャンネル」にて公開しました。
「決行のときが迫っていた。充分な準備が整っていたとはいいがたく、見切り発車という言葉こそがふさわしかった」
山野辺太郎「孤島の飛来人」作者による冒頭朗読(YouTube)
文芸・本のニュースサイト「ナニヨモ」に、『孤島の飛来人』著者インタビューが掲載されました。
「作品を書こうとしたきっかけ」「執筆時のエピソード」「小説を書くうえで大切にしていること」「おすすめの本」などの質問に答えています。
一部を引用にてご紹介します。
とくに心惹かれたのが北硫黄島です。太平洋戦争の激戦地となった硫黄島に比べて、あまり知られていない島ですが、十九世紀の末から戦争末期までの約半世紀にわたって、人々が暮らしを営んでいました。最盛期には二百人以上、最終的には九十人ほど住民がいましたが、戦禍を避けるため、本土への強制疎開が実施されました。その後、元住民がふたたびこの島に戻って暮らすことはかなわず、現在に至るまで無人島となっています。
故郷を追われ、帰ることのできない人々のいだいたであろう無念さに、思いを馳せました。小説のなかだったら、いまも人々の暮らす北硫黄島を描けるのではないか、という考えが浮かんできます。そこには現実の歴史とは別の、もう一つの歴史が隠れている、と想定してはどうか。硫黄島の戦いの場から船で逃れた将兵が、北硫黄島にたどり着いて住民と合流し、いつしか国をつくっていたとしたら……と想像がふくらんでいきました。
全文は下記のサイトで公開されています。お読みいただけますと幸いです。
小説のなかだったら、いまも人々の暮らす北硫黄島を描けるのではないか――山野辺太郎さんインタビュー(ナニヨモ)